【記 録】
２月１２日（日）雪
借りたわかんをどうやって返そうか相談したら、先輩がチェーンをつけて運転してくれるというので、那須岳へ行くことにする。赤羽目指して出発。慣れない首都高はいつも核心。
矢板にある先輩の別荘で仮眠をとらせてもらい、那須に向けて出発。風邪気味だし、雪は降り始めるし気分は上がらない。道路に雪が積もってきたけど、ノーマルタイヤで行けるところまで少し滑りながら行く。先輩は横に除雪した雪があるからぶつかっても意外と大丈夫と強気。でも、念のため途中でチェーンを巻く（巻いてもらう）。
駐車場に着くと雪はさらに強く降っているし鼻も詰まって調子が出ない。本当に行くんですか？と弱音を吐いたら発破をかけられ出発。
峠の茶屋を過ぎてしばらく行くと地面と氷が出始め滑りそうになったのでアイゼンをつける。以前、茶臼で雪崩が起きると思わないようなところで雪崩遭難があったと聞いたので、場所を確認したいと思ったが、峰の茶屋が近づくに連れて北西の風は強くなり視界も良くない。なんとかトレースを追って峰の茶屋まで到着。
小屋は閉まっているので中には入れない。小屋を風除けにして行く先の相談をする。一瞬風の中に現れた剣が峰の登りが急に見える。下りはもっと急というので、やめましょうとまた弱音を吐く。せっかく来たので、危険個所のない茶臼岳を目指すことにする。
朝日岳より風が弱いといっても、強風で耐風姿勢をとりながらの前進。ひたすら先輩の後を追って山頂に到着。風の合間に見えた神社で写真を撮り、来た道を戻る。
峰の茶屋で休憩しながら先輩が体感温度を計算してみる。気温と風速から体感温度は-40度くらいになっていた。下りは早い。何名か登山者とすれ違う。どこまで行ったのか聞かれ話をしたら、おじさんは小屋の手前で引き返したそうで「勇気ある撤退」と言っていた。
アイゼンを外したら、先輩が声を挙げて雪の中を転がりながら下りて行き実に楽しそうだった。今回は自分がへたれで敗退したので先輩には申し訳なかったが、またリベンジしたい。
先週のラッセルにつづき今週は風で、冬山を体感した二週間だった。
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